第43回日本小児歯科学会近畿地方会大会に参加してしました。

第43回日本小児歯科学会近畿地方会大会に参加して 東京・日本橋で考えたこれからの歯科医療
2026年6月21日、東京・日本橋にある東京野村ビルで開催された「第43回日本小児歯科学会近畿地方会大会」に参加してきました。
早朝の新大阪駅を出発し、東京へ向かう新幹線の中で、今回の学会参加の目的について改めて考えていました。
当院は2024年7月に承継開業し、まもなく3年目を迎えます。この2年間、地域の皆さまに支えられながら診療を続けてきました。その中で強く感じるようになったのが、「小児矯正」「口腔機能」「予防歯科」を一体として考えることの重要性です。
今回の学会は、単に新しい知識を学ぶだけではなく、これからの医院づくりの方向性を確認するための大切な機会でもありました。
東京駅に到着すると、空はあいにくの曇り空でした。しかし、雨上がりの街並みには独特の落ち着きがあり、日本橋へ向かう足取りも自然とゆっくりになります。

途中、「ここ滋賀」の前を通りました。ガラス張りの近代的な建物の中に、ひこにゃんのイラストが並ぶ光景は印象的でした。東京の中心部にありながら、地域の魅力を発信している姿に、地域密着型医療との共通点を感じました。
私たち歯科医院もまた、地域に根差した存在でなければなりません。
最新の設備や治療技術だけではなく、地域の子どもたちの成長を見守り、ご家族と長く関わり続けることが重要だと改めて感じました。

さらに歩いていくと、日本橋に到着しました。
日本橋は江戸時代から五街道の起点として栄え、日本全国へと続く道の出発点でした。現在では高層ビルが立ち並ぶビジネス街となっていますが、その歴史的な存在感は今も変わりません。
橋の上から周囲を見渡すと、古くからの歴史と最先端の都市機能が共存していることに気づきます。
歯科医療も同じではないでしょうか。
これまで培われてきた基本的な診療技術や患者さんとの信頼関係を大切にしながら、新しい知識や技術を取り入れていく。その両立がこれからますます重要になると感じました。

日本橋を渡ると、三越本店が目に入ります。
重厚感のある建物は、時代を超えて多くの人々から信頼され続けてきた歴史そのものです。
医院経営においても、患者さんから「ここなら安心して通える」と思っていただける存在になることが何より大切です。華やかな広告や設備だけではなく、日々の診療の積み重ねこそが信頼を築いていくのだと思います。
その後、目的地である東京野村ビルへ到着しました。
会場には全国から多くの歯科医師、歯科衛生士、研究者が集まっていました。開始前の会場には独特の緊張感と期待感が漂っています。
席に座りながら改めて考えたのは、当院が今後取り組むべきテーマについてでした。
近年、小児歯科の分野では「口腔機能発達不全症」が大きな注目を集めています。
虫歯や歯並びだけではなく、
・口呼吸
・舌癖
・低位舌
・咀嚼機能の未発達
・発音や嚥下機能の問題
など、成長発育に関わるさまざまな課題に早期から対応することが求められています。
また、小児矯正も単に歯を並べるための治療ではなく、顎の成長や呼吸機能、口腔機能全体を考慮したアプローチが重要になっています。
今回の学会では、こうした分野に関する最新の知見や実践例を学ぶことができました。
当院でも今後、
・口腔機能発達不全症の評価体制の整備
・MFT(口腔筋機能療法)の活用
・小児矯正との連携強化
・予防歯科との統合的な管理
を進めていきたいと考えています。
これはまさに、当院が3年目に向けて取り組む重要なプロジェクトです。
子どもの頃から正しい口腔機能を育てることは、将来の歯並びだけでなく、むし歯や歯周病の予防、さらには全身の健康にもつながります。
歯科医院は「悪くなった歯を治す場所」から、「健康な成長を支える場所」へと変化していく必要があります。
今回の東京での学びを通じて、その方向性への確信をさらに深めることができました。
学会で得た知識や経験を日々の診療に還元し、放出の地域の皆さまにより良い歯科医療を提供できるよう努めてまいります。
これからも、子どもから大人まで安心して通っていただける歯科医院を目指して、一歩ずつ成長していきたいと思います。
2026年6月21日
はなてんおとな・こども歯科 松井デンタルクリニック
院長 松井 秀行
