オーラルフレイルとは?

オーラルフレイルとは?— はなてん おとな・こども歯科での取り組み

オーラルフレイルとは、加齢により口腔の機能が徐々に低下していく状態を指します。これは全身の「フレイル(虚弱)」に先行して現れることが多く、健康な口の状態と明らかな障害の間にある“前兆”のような段階です。自覚しづらく見逃されやすいですが、兆候に早く気づき対策することが、将来的な介護予防につながると注目されています。

たとえば、「硬いものが噛みにくくなった」「滑舌が悪くなった」「食べこぼしが増えた」「お茶や汁物でむせやすい」「口の渇きが気になる」といった変化は、オーラルフレイルの初期サインかもしれません。こうした小さな兆候を放置すると、噛む・飲み込む・話すといった機能が低下し、やがて全身の衰えや社会的孤立、さらには認知症のリスクにも関わってくるとされています。

このような背景をふまえ、はなてん おとな・こども歯科では、地域の皆さまの健やかな暮らしを支えるべく、オーラルフレイルの予防と早期発見に力を入れています。


はなてん おとな・こども歯科での取り組み
私たちの歯科医院では、患者さまが年齢を重ねてもご自身の口で「食べる・話す・笑う」ことができるよう、以下のような取り組みを行っています。

オーラルフレイル簡易チェックの実施  診察時に簡単な問診を通して、口腔機能の変化をチェックしています。特にご高齢の患者さまには定期的にチェックし、早期発見をめざしています。

口腔体操やトレーニングの指導  ご自宅でも取り組めるよう「パタカラ体操」や舌・唇のトレーニング方法を、患者さま一人ひとりの状態に合わせて丁寧に指導しています。

咀嚼や嚥下の不安がある方には、食事指導やリハビリ支援もご提案しています。


日常生活でできる予防の工夫
オーラルフレイルは、日々のちょっとした工夫でも予防できます。たとえば、食事中によく噛むこと、会話や歌などで口をよく動かすこと、ストレッチのように口の体操を取り入れることが効果的です。

「パ・タ・カ・ラ」と発音するだけの口の体操は、舌・唇・喉の筋肉をまんべんなく使い、滑舌や嚥下機能の維持に役立ちます。テレビを見ながらでもでき、習慣化しやすいのが魅力です。


お口の健康が、人生の健康につながる
オーラルフレイルは誰にでも起こり得る自然な変化ですが、気づいたときこそ、ケアを始める絶好のチャンスです。

はなてん おとな・こども歯科では、地域の皆さまがいつまでもご自身らしく生き生きと過ごせるよう、口腔の健康を通じたサポートに取り組んでいます。気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。