子どものガムトレーニングってなに?
こんにちは。
大阪市鶴見区の はなてん おとな・こども歯科 松井デンタルクリニック です。
最近「ガムトレーニング」という言葉を耳にすることが増えてきました。
これはガムを使ってお子さんのお口の発達をサポートする、とても大切な習慣です。
単に「ガムを噛む」だけのように見えますが、実はしっかりとした目的があり、お口の発達に大切な役割を果たします。今回はそんなガムトレーニングについて、始める時期の目安ややり方、そして得られる効果をわかりやすく解説していきます。
🕒 ガムトレーニングはいつから始める?
ガムトレーニングを始める目安は 4〜5歳頃 といわれています。
この時期になると、乳歯の奥歯(乳臼歯)が生えそろい、しっかりとした咀嚼ができるようになります。
さらに大切なのは「噛むけれど飲み込まない」というルールを理解できる年齢であること。
小さいうちはどうしても食べ物とガムの区別がつきにくく、誤って飲み込んでしまう危険があるため、理解力が育ってから始めることが望ましいのです。
「子どもにガムを与えるのはまだ早いのでは?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、条件さえ整えば安心して取り入れることができます。
📝 ガムトレーニングのやり方
やり方はとてもシンプルですが、いくつか大切なポイントがあります。
- 保護者が必ずそばで見守る
初めてのときは特に、横でしっかり見ていてあげましょう。 - キシリトール入りや小さめサイズのガムを使う
虫歯予防にもなり、安全性も高いです。 - 最初は短時間から
いきなり長時間ではなく、まずは数分〜10分程度で十分です。慣れてきたら少しずつ延ばしていきましょう。 - 噛む場所を意識させる
右の奥歯、左の奥歯と交互に噛むことでバランスのよい咀嚼力が育ちます。 - 「飲み込まない」ことを繰り返し伝える
遊び感覚で「ガムは食べ物じゃないよ」と声をかけ続けるのが大切です。
このようにポイントを押さえることで、安全に楽しくトレーニングを進めることができます。
🌟 ガムトレーニングの効果
ガムトレーニングには、さまざまなメリットがあります。
- お口まわりの筋肉が発達する
ガムを繰り返し噛むことで、顎・舌・唇・頬の筋肉がバランスよく鍛えられます。 - 噛む力・飲み込む力の向上
食事のときにしっかり噛んで味わうことができ、食べこぼしや丸飲みの改善につながります。 - 口呼吸や舌癖の予防
舌の位置が安定しやすくなるため、口呼吸や舌を前に出す癖を防ぎやすくなります。 - 集中力や姿勢への良い影響
噛む刺激は脳を活性化するといわれ、学習や遊びへの集中力アップも期待できます。
このように、ガムトレーニングは単なる「遊び」ではなく、成長期のお子さんにとって大切なお口の健康習慣なのです。
⚠️ 注意しておきたいこと
- ガムを長時間与えっぱなしにしないこと
- 食後すぐや寝る前は避けること
- 噛んでいる間は必ず大人が見守ること
これらを守れば、安心して取り組むことができます。
👨👩👧 保護者の方へ
ガムトレーニングは、楽しみながらできる お口の筋トレ です。
「ちゃんと噛めているかな?」「飲み込んでいないかな?」と声をかけながら、遊びの一環として取り入れてみてください。
もちろん無理に続ける必要はありません。大切なのは、お子さんが「噛むことは楽しい!」と感じられるようになることです。
当院ではガムトレーニングの進め方や、お子さんのお口の発達に合わせたアドバイスも行っています。ご興味のある方は、どうぞお気軽にご相談ください。
👉 「ガムを噛む」という小さな習慣が、お子さんの未来の健康を支えます。
ぜひご家庭でも、今日から始めてみませんか?
お子さんのガムトレーニングやお口の成長について、ご相談はいつでも承っております。お気軽にお問い合わせください。
監修:院長 松井秀行